“xxx”は、中国茶専門店「楼蘭」の通信販売でどうぞ。

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【楼蘭通信】第3号 2002/ 5/ 6 発行
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┃【楼蘭通信】第3号 2002/ 5/ 6 発行
┃ 〜中国茶専門店「楼蘭」から中国茶や中国文化に関する情報をお届けします〜
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 ※当メールマガジンの配信停止は→ <http://www.rouran.net/mag/>

───▼ 目 次 ─────────────────────────────
【1】楼蘭からのお知らせ 〜100g以上の茶葉お買い上げで1割引に〜
【2】中国茶講座@札幌市中央区民センターのお知らせ
【3】中国茶雑学コラム 〜中国茶と健康〜
【4】「楼蘭」TV・ラジオ出演のお知らせ
【編集後記】
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【1】楼蘭からのお知らせ
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 ◆茶葉100g以上お買い上げで1割引に!
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  「楼蘭」札幌の店での店頭販売、ウェブサイトでの通信販売ともに、同一銘柄の
 中国茶葉を100g以上お買い上げの場合、その代金を1割引といたします!
      ~~~~                 ̄ ̄ ̄
  好きな銘柄が決まっている中国茶ファンの方、この機会にぜひどうぞ♪

  ▼楼蘭ウェブサイトの通信販売ページはこちら
   → <http://www.rouran.net/order/>
   (ページが少しだけリニューアル! 商品リストで茶葉の写真とコメントを
   ご覧いただるようになりました。)

 ┌─□□ 楼蘭は、あなたの疑問にお答えします □□──────────┐
 │
 │【茶葉は1回にどのくらい買えばいいの?】
 │
 │→ 1回分の使用茶葉は、1人分約3g(お湯150cc)が目安。ティースプーン
 │  山盛り1杯くらい。つまり、10gだと2〜3回分。
 │
 │  当店では、10g単位での小売を行なっていますので、お試し買いには
 │  最適♪ (中国のお茶屋さんではキロ単位の小売が普通です!)
 │
 │  楼蘭レギュラー茶葉20種の中でもすべての銘柄は味わいが違います。
 │  10〜50gを数種類づつ購入されて、飲み比べてみられることをお薦め
 │  します。
 │
 │【茶葉10g=220円以上って、めちゃくちゃ高くない?】
 │
 │→ お店に来られるお客様で、このような疑問を直接口にした方はいらっ
 │  しゃいませんが、実は皆さん考えることだと思います(^^)。
 │
 │  確かに、当店の茶葉って、すべて10g=220円以上です。当店で人気の
 │  「龍井茶ロンジンチャア」「安渓鐵観音アンシーティエグアンイン」
 │  だと、10g=280円です。
 │  (商品の値段リストは<http://www.rouran.net/order/index.html#list>。)
 │
 │  ただ、皆さん、お忘れになってはいませんか? 中国茶は4〜5煎も
 │  飲める、ということを。
 │
 │  ちょっと計算してみましょう。10g=280円だとして、1回分3gでは
 │  84円です。1回で150cc×4煎として、600cc飲めます。100ccあたり
 │  だと、14円。
 │     ~~
 │  コンビニなどで売っている缶やペットボトル入りのお茶と比較してみ
 │  ましょう。大体のペットボトルは、500ccで140円。つまり、100ccあたり
 │  約28円。
 │   ~~
 │  つまり、当店の中国茶は、ペットボトル入りのお茶と比べても半額!
 │
 │  当店には、10g=280円以上の茶葉もありますが、実は、そのほとんどは、
 │  ペットボトル入りのお茶と比べても、安いんです。少なくとも「めちゃ
 │  くちゃ高く」はない、ということはお分かりでしょう。
 │
 │  しかも、味や香りは……当店の中国茶を一度飲んでもらえば分かります!
 │            (↑これだけは自信を持って断言できます♪)
 │
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【2】中国茶講座@札幌市中央区民センターのお知らせ
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 「楼蘭」スタッフ講師による中国茶講座が今月より4回コースで札幌市中央区民
センターにて開催されることとなりました。

 講座では、中国茶にまったくの初心者の方を対象に、1回に2種類の中国茶を
体験していただける他、中国茶の基礎知識、中国茶のおいしい淹れ方を楽しく
マスターしていただけます。

 ■日時:2002年5月27日〜6月17日(毎週月曜日)の午後1時30分〜3時30分

 ■会場:札幌市中央区民センター

 ■カリキュラム(全4回)
  第1回 テーマ「緑茶で中国茶に親しむ」
  第2回 テーマ「青茶で中国茶をじっくりと味わう」
  第3回 テーマ「白茶・紅茶で中国茶の奥深さを知る」
  第4回 テーマ「花茶・健康茶で中国茶の華やかさを楽しむ」

 ■対象: 札幌市中央区内に在住・在勤の15歳以上の方(中・高校生除く)

 ■受講料:2300円(+教材費2000円が必要)

 ■受講申し込み・問い合わせ 札幌市中央区民センター(TEL: 011-271-1100)
  (「楼蘭」では申し込みを受け付けていません。札幌市中央区民センターまで
  お願いします。)

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【3】中国茶雑学コラム 〜中国茶と健康〜
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 今回のテーマは、「中国茶と健康」。

 「健康」は、中国茶と切っても切れないテーマです。その理由は、多くの方が
“中国茶は健康にいい”というイメージを持っていて、どうしても話題にのぼること
の多いから。もう1つの理由は、中国茶の歴史上の理由です(これは後ほど説明しま
しょう)。

■効能に気を取られずに、まずは、味わって■

“中国茶は健康にいい”というイメージが広く定着しているのは、中国茶が日本に
そのように紹介されてしまったためです。
 烏龍茶やプーアル茶も、「身体にいい」「ダイエットにいい」(痩せる?)と
いうイメージとともに、日本に普及しました。

 もちろん、烏龍茶やプーアル茶が日本に普及した原因はそれだけでないでしょう。
一説には、烏龍茶の色がウイスキーに似ていて、お酒を飲んでいるふりをするのに
好都合だったため、居酒屋で広まった、ということもあるらしい(笑)。……でも、
効能(=健康面でのメリット)を強調して、烏龍茶やプーアル茶が売られてきたと
いうことは、概ね、間違いないと思います。

 当店は専門店として、烏龍茶だけでも十数種類の銘柄を扱っており、お客さんの
お好みにより銘柄をセレクトしてお奨めしていますが、たまに、お客さんに「この
銘柄の効能は?」と訊かれることがあります。そうすると、私たちは困ったことに
なるのです。

 なぜ困るのか? ……ある特定の銘柄の効能というのは答えようがないからです。

 烏龍茶は、専門的には、分類上「青茶」と呼ぶのですが、その青茶の中でも、
代表的な銘柄に「安渓鐵観音」(あんけいてっかんのん/アンシーティエグアンイン)
というものがあります。中国・福建省にある安渓という場所で生産される銘茶です。
濃厚で力強い味わいをもったお茶です。

 一方、同じく青茶の代表的な銘柄に、「凍頂烏龍」(とうちょうウーロン/ドン
ディンウーロン)という、台湾の中部・凍頂山で生産されるものがあります。こちら
は香りと風味がよいお茶で、台湾に旅行して飲んだことのある方も多いでしょう。

「安渓鐵観音」が男性的な味わいなら、「凍頂烏龍」は女性的ということになりま
す。どちらが上ということではありません。両方を飲んで、どちらがおいしく感じる
かは、その人の好みです。

 「それでは、この二種類は、効能はどう違うのですか?」と訊かれても、製法上は
両方とも青茶という種類であり、その効能の違いは、答えようがないのです。

 つまり、青茶だけで十数種類の銘柄というのは、効能ではなく、味わいの違いで
分かれているのです。

 言いかえれば、もし効能だけを気にするならば、銘柄による味の違いはどうでも
よく、烏龍茶だけで十数種類の銘柄は必要なくなります。

 そうなのです。これらは、すべて“味わうお茶”なのです。“味わうお茶”に
ついては、「健康にいい」とか「痩せるかも」などという考えは抜きにして、まずは
全身の五感をフルに活用して、その味の違いを体験していただきたいのです。

■中国茶には“味わうお茶”と“健康茶”の2種類がある■

 その一方で、“味わうお茶”とは別に、主に健康目的で飲まれているお茶もあり
ます。天然の生薬(漢方薬)を配合したお茶です。「杜仲茶」「羅布麻茶」という
名前は皆さん聞いたことがあるでしょう。そのようなお茶は、“健康茶”(薬用茶)
になります。

 “健康茶”は、“味わうお茶”とは別物です。これらのお茶は、中国ではお医者
さんが処方することも多く、薬用として飲むのですから、味は二の次。苦かろうが
渋かろうが、それは仕方がないことになります。

 このように、中国茶には、“味わうお茶”と“健康茶”があるのです。この二種類
を分けて考えましょう、というのが私たちの提案です。

 それでは、どのように分けたらいいのでしょうか? 大まかな分け方の基準は、
以下のようになります。

 ▼味わうお茶 …… 「茶の樹」(ツバキ科カメリアシネンシスという植物)
         から作られたお茶。緑茶全般、青茶(烏龍茶)、紅茶、黒茶
         (プーアル茶の黒茶の一種)、白茶、黄茶など。

 ▼健康茶(薬用茶)……「茶の樹」以外の植物の一種(または数種を配合して)
         飲むお茶。杜仲茶、、羅布麻茶、甜茶、苦丁茶(クーディン
         ちゃ)、八宝茶、菊花茶など。

 当店では、上の二種類とも扱っているのですが、どちらかと言えば、メインで
扱っているのは“味わうお茶”です。

 烏龍茶・ジャスミン茶・プーアル茶などの上質なものは“味わうお茶”として飲む
べきものですが、日本では、それらが“健康茶”として広まってしまいました。
“健康茶”として飲むのなら、そんなに上質なお茶でなくても構わないことになり
ます(実際、烏龍茶・ジャスミン茶・プーアル茶などは、グレードはまさにピンから
キリまで。一番上のものと一番下のものでは、値段にして、数十倍〜数百倍の開きが
あります)。

 本当に上質でグレードの高い烏龍茶・ジャスミン茶・プーアル茶は、ほとんどの
日本人がまだ体験したことのないような、深い味わいがあるものなのです。私たちは
それを一人でも多くの方に体験していただきたいと思って、この店を始めたのです
から!

■やっぱり健康にいい中国茶■

 先ほど、中国茶は“味わうお茶”と“健康茶”の2種類に分かれるという話を
しました。その舌の根の乾かぬうちで申し訳ないのですが、やはり多種多様な中国茶
の世界。ことはそう簡単ではありません。実は、“味わうお茶”と“健康茶”の
2種類は、はっきりと分かれるものではないのです。

 例えば、“健康茶”にも味わうのに足るお茶もあります。「苦丁茶」は、「野生
一葉茶」という名でも知られていますが、苦丁(クーディン)という植物が原料の
お茶。高血圧・肝臓・新陳代謝促進などの効用があります。その名のとおり、強烈
な苦味のあるお茶です。でも、その味が好きで飲む人は多く、グレードの高いものは
苦味の中にほのかな甘味すら感じられます。

 その他にも、「菊花茶」は、菊を乾燥させたもので、主に眼の疲れにいいのですが
中国では、日常的に緑茶にブレンドして飲まれます。すると、香りがたって、一層
味わい深いのです。

 また、緑茶や烏龍茶などの“味わうお茶”でも、やっぱり健康にいいのです。
お茶の中には、ビタミンCなどだけでなく、カテキン(ポリフェノール)という物質
が含まれており、ガン予防や美肌などの効果があることが分かってきました。

 ざっと挙げるだけで、中国茶の効能には以下のようなものがあります。

 ▼自律神経 ………… 自律神経の興奮を抑制・鎮静
 ▼解毒作用 ………… 悪性腫瘍(ガン)の予防
 ▼利尿・整腸作用…… 腸をきれいにし、便秘などを改善
 ▼高血圧  ………… 心臓病・脳卒中・動脈硬化の予防

 実は、「茶の樹」から作られるお茶(現在の緑茶や烏龍茶)は、中国で、嗜好品と
して飲まれるようになったのは、主に、唐の時代(7〜10世紀)以降のことです。
実は、それ以前の時代は、お茶は、薬として服用されていたのです。お茶は、漢方
薬として発達してきた歴史があるのです。

 つまり、中国茶のその歴史上「健康」は切っても切れないテーマであったわけで、
中国では、過去において、お茶の様々な効能が語られ、そして、現在もその研究は
進められています。

 それでは、現代の日本に生きる私たちにとって、中国茶の一番の効能とは何で
しょう? 

 中国茶は、日本茶と違って、一回の茶葉で4〜5煎以上飲めることが特長です。
1煎の蒸らし時間は1〜5分ほど。つまり、中国茶を飲むことは、ある程度の長さの
時間が必要になります。ゆったりとした時間を確保したうえで、初めてじっくりと
お茶を味わうことができるわけです。

 「中国茶を飲むこと」=「ゆったりとした時間を過ごすこと」であるわけで、
これこそが、何かと忙しい、この時代に生きる私たちにとって、一番必要なこと、
すなわち、中国茶の“効能”なのではないでしょうか?

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【4】「楼蘭」TV・ラジオ出演のお知らせ
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 以下のTV・ラジオ番組で、「楼蘭」が取り上げていただけることになりました。

 ◆5月7日(火) 朝10:20〜放映 ←明日です!!
  北海道放送(HBC)「朝ビタTV」‥‥当店スタッフ・李強が出演

 ◆5月13日(金) 午後2:30頃〜放送
  全国TBSラジオ系列(北海道地区はHBCラジオ)「日本列島ほっと通信」

 お時間があれば、ぜひチェックしてみてくださいね♪

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【編集後記】
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 ようやく第3号。なんとも遅い発行ペース! でも、購読者数も現時点で、288人
となり(発行当初より300人を目標としていたので嬉しい!)、多くの方に読んで
いただけるかと思うと力が入り、原稿のチェックに時間がかかり、ますます、発行
が遅れるという悪循環!?

 健康に関しては、「中国茶で痩せるって本当なの?」「健康茶いろいろ」など、
など、話したいテーマはいろいろあります。
 あっ、そうそう。明日の「朝ビタTV」では、当店スタッフ・李強が、健康茶に
ついて語ります。北海道地区の方、明日のTVは要チェック、です!
                                  (あ)

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【発行元】中国茶専門店「楼蘭(ろうらん)」
 北海道札幌市豊平区豊平4条10丁目2-20 第71松井ビル1F 〒062-0904
 TEL/FAX:011-837-5388 11:30〜19:00 月曜休
 ウェブサイト:<http://www.rouran.net>

【発行周期】不定期(月1〜2回)
【編集担当】青木哲也(「楼蘭」スタッフ)
【お問い合わせ】<staff@rouran.net>
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